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国際人権ひろば No.91(2010年05月発行号)

ヒューライツ大阪からのお知らせ

ヒューライツ大阪、国際人権基準の国内法・判例への反映に関する会議をバンコクで開催

 ヒューライツ大阪は、2010年3月25~26日にバンコクで「国際人権基準の国内法・判例への反映」調査研究プロジェクトの研究パートナーを招いて会合を開催した。このプロジェクトは、インド、ネパール、中国、韓国、日本、インドネシア、フィリピンおよびタイの8カ国を対象に、(1)国内法制度、司法制度に国際人権基準が取り込まれ、国内の問題が実際に解決されるか、(2)人権問題解決のために取り組む関係者によって活用されているのかについて、人権実務家の視点から国際人権基準の国内適用の例を分析しようというものである。このプロジェクトは2009年度からヒューライツ大阪の事業として開始していたが、09年12月から国連人権高等弁務官事務所の助成事業として継続している。
 8カ国の研究パートナーは、 インドの人権法ネットワーク、ネパールの法研究および資料開発センター、中国の公益および開発法研究所、韓国の民主社会のための弁護士会、日本のヒューマンライツ・ナウ、インドネシアの共同体および生態系に基づく法改革のための協会、フィリピンの人権研究所、タイの人権研究および社会発展センターである。
 会合において、それぞれの代表は研究計画を発表した。取りあげられた問題は刑事訴訟手続から健康の権利までおよぶ。会合には国連人権高等弁務官事務所バンコク事務所のアリザデ・アジア太平洋地域代表などが参加した。シンガポールのサルビア・アーマッドさんがこのプロジェクトのコンサルタントを、ヒューライツ大阪のジェフ・プランティリアがコーディネーターを務める。10年8月に、研究の成果を発表するために再びバンコクで地域会合を開催する予定である。