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国際人権ひろば No.号外版:「ジュネーヴ・スタディツアー2010」(9月12日~9月18日)の感想文 (2010年11月発行号)

素晴らしいライフギフトとなった国際連合での対談

ボヴリース里奈

 プラダ事件をきっかけにNGО・WWN(ワーキング・ウィメンズ・ネットワーク)にて講演させていただき、元国際連合人権高等弁務官事務所人権担当官の白石理所長と岡田仁子様にお会いできました。事件内容が人権問題・労働問題・女性差別問題の3つのポイントが含まれるという視点から国際連合のいくつかの機関に関わると分析をし、国際連合ジュネーブ本部を訪問する前から沢山の国連委員の方達を通して各担当の方と対談できるよう準備していただきました。国際連合機関が自分の問題や日本の社会問題についてきちんと向き合い明確な情報やアドバイスを頂ける事に驚きました。

 国際連合ジュネーブ本部へ到着すると、初対面の方達まですでに私の事件を知っていた方達が多かった事にも驚きました。

 実際に事件が起きた日本ではまだ知らない方が多いのに対して、地球の逆側のジュネーブでは新聞にも何度か掲載され、事件の詳細まで理解され“人権”に対する興味深さの違いを感じました。

 日本にいて“人権”というという言葉を聞かず、特に若い世代に“人権”と言ってもピーンとこない印象を持ちましたが、ヨーロッパ、アメリカ、アジア等では最も大切な権利として個人の人権に関する知識の深さを感じます。現在の日本の不健康的な職場や社会問題は;人権“を大切にする象徴だなと感じました。

 国際連合ジュネーブ本部でお会いした反差別機関の方には現在も日本から女性差別の問題状況について報告できるよう活動を続けられるようになりました。

 今回のジュネーブでの経験は毎秒最大の感動と最も深い知識を得られた自分への贈り物となりました。