社会的・経済的に弱い立場の途上国が、先進国との「不公平(アンフェア)」な条件下での貿易によってさらなる貧困に陥らないよう、20世紀半ばから取り組まれている「公平な貿易」の仕組みのことを言います。フェアトレードでは、輸出品目の栽培、製作指導をしながらそれらの商品を先進国に流すことで貧困層の自立支援につなげるなど、途上国の貧困層の生活水準の引き上げと自立に向け、貿易を通じてその持続可能な発展を可能にすることを目指しています。その特色は、最低価格保証、プレミアム(利益還元)、社会開発支援、組織化促進などにあり、品目としては、コーヒー豆、ココア、チョコレート、バナナ、蜂蜜、刺繍などの伝統工芸品などに多く見られます。多くはNGOがその担い手ですが、最近ではスターバックス、ボディショップなどフェアトレードを掲げる企業も登場しています。