ILO(国際労働機関)によると、2008年時点で児童労働に従事している子どもの数は2億1500万人に上ります。そうした子どもたちは、十分な教育を受ける機会を失ったまま、単純労働力としてほとんど使い捨てのように利用されています。特に、働く子どもたちの成長や健康に深刻な影響を及ぼすとされている「最悪の形態の児童労働」(ILO182号条約)には、いまだに1億1500万人が従事していると言われます。私たちの生活に密着したところでも、チョコレートの原料であるカカオ豆の生産現場、綿花の生産現場、資源の採掘現場などでの児童労働が問題になっています。企業には、児童労働を直接利用しないことが求められるのはもちろんのこと、こうした児童労働を生むような調達過程の管理にも注意を向けることが求められています。最近では、児童労働を使わないことを公約したフェアトレード商品も登場しています。