アナン元国連事務総長が1999年の世界経済フォーラムで企業に連携を呼びかけて実現した、人権、労働、環境、腐敗防止の各分野で企業のコミットメント(協約、誓約)を得ようとする試みのことです。グローバル・コンパクトに参加する企業は、4分野10項目にわたる原則の遵守と実践が求められます。「人権」分野では「人権擁護を支持し尊重すること」「人権侵害に加担しないこと」、「労働」分野では「組合結成と団体交渉権を実効あるものにすること」「強制労働を排除すること」「児童労働を廃止すること」「雇用と職業における差別を撤廃すること」が求められます。グローバル・コンパクトは代表的なCSR基準の一つとも言われます。2015年7月時点では世界約160カ国で1万3000を超える団体、2017年4月現在、日本では約240の企業等が参加しています。