マイクロアグレッションについて学ぶ

「マイクロアグレッション」という言葉を知っていますか？

マイクロ（小さい）とアグレッション（攻撃）があわさって、〈私とあなた〉というような対人関係のなかで起こる差別的な言動や態度を指します。マイクロアグレッションの多くは、発し手にとって悪意がなく何でもないように思われがちですが、受け手にとっての経験は異なります。

学校、職場、地域社会、家庭...日常の様々な関係のなかで、誰もが人として尊重し・尊重されるために、マイクロアグレッションについて理解を深めましょう。

1.マイクロアグレッションとは

マイクロアグレッション概念がうまれた歴史的な背景とその定義について、また、マイクロアグレッションが具体的にどのような言動として現れ、受け手にとってはどんな影響を与えるのかを説明します。

（１）マイクロアグレッション概念が生まれた背景と定義

（２）マイクロアグレッションのタイプ

（３）マイクロアグレッションの影響

2.マイクロアグレッションに寄せられる疑問

マイクロアグレッション概念について学ぶと「傷つけるのが怖くて何も言えなくなる」といった懸念や、「気にならない人もいるんじゃないの？」といった疑問の声も出てきます。
マイクロアグレッション概念に寄せられることが多い懸念や疑問の声にこたえます。

Q１. マイクロアグレッションのような些細な言動まで気をつけていたらお互いに言いたいことを言えなくなるのでは？

Q２. 誰もがマジョリティ性とマイノリティ性をあわせ持つのだから、悪意がない言動までマイクロアグレッションだと責めあうよりも、〈お互いさま〉と寛容であるほうが生きやすいのでは？

Q３. 感じ方はひとそれぞれ、マイクロアグレッションを気にしない人もいるのでは？

Q４. 「なに人とか関係ないよ」がどうしてマイクロアグレッションになるの？

3.マイクロアグレッションへの対処法

マイクロアグレッションを予防し、また第三者として介入するためにはどんなことができるのか、日常の介入法（マイクロインターベンション戦略）のエッセンスを紹介します。

（１）マイクロアグレッションに気づけるようになるー差別を３つの次元からとらえる

（２）マイクロアグレッションに介入する

4.コラム

（１）日常のマイクロアグレッションを生き抜くマイノリティの強さ

（２）マジョリティの立場から考えるマイクロアグレッション

5.日本におけるさまざまなマイクロアグレッションの事例

Coming Soon！（順次アップしていきます）

6.より深い学びのための文献やコンテンツの紹介

マイクロアグレッション教材「で」考えたいこと～『ちがいドキドキ多文化共生ナビ２』（大阪府外国人教育研究協議会）発刊によせて～
（国際人権ひろば No.173(2024年1月発行号)（北川知子）

マジョリティ側が陥りやすい「多様性」の罠
（国際人権ひろば No.160(2021年11月発行号)）（出口真紀子）

知っておきたい！マイクロアグレッション（無自覚の差別）～みんなが安心して過ごせるために～
(公益財団法人とよなか国際交流協会)

『半分姉弟』
（藤見よいこ 著／トーチWebにて連載中）

月刊「部落解放」2025年2月号 866号　特集●部落問題とマイクロアグレッション　BURAKU HERITAGE責任編集
（BURAKU HERITAGE責任編集／解放出版社／2025年）

『〈寝た子〉なんているの？ー見えづらい部落差別と私の日常』
（上川多実 著／里山社／2024年）

『アイヌもやもや』
（北原モコットゥナシ 著／３０３BOOKS／2023年）

『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション』
（デラルド・ウィン・スー 著／明石書店／2020年）

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