マイクロアグレッションを「些細なこと」としてマイノリティに我慢を押し付けてしまうことは、マジョリティにとっては、思ったことをなんでも言いやすいと理解されるかもしれませんが、マイノリティは本音で話すことができなくなります。お互いに言いたいことを言える関係であるためには、悪意がないとしても差別的な言動に対して、マイノリティ当事者が「嫌だ」という気持ちを率直に伝えられること、またその気持ちがきちんと受け止められることが大切です。マイクロアグレッションを指摘されることは、あなたならきっと受けとめてくれるという信頼があってのことなので、「責められた」と否定的にとらえるのではなく自分を信頼してくれていることに応える気持ちで向き合ってください。
「何も言えない」とか「何を言ったら良いか分からない」などと、あまりきゅうくつに考えずにマイクロアグレッションは起こってしまうものと理解し、そこで起きたことについて話し合えることが大切です。