2001年8月31日から9月7日まで南アフリカ共和国ダーバンで国連反人種主義・差別撤廃世界会議、通称ダーバン会議が開催されました。会議では日本やインドの被差別コミュニティの女性たちが、人種差別とジェンダーに基づく差別による複合差別の問題に注意を喚起する取り組みを行いました。最終的に出されたダーバン宣言は、「各国は、女性が直面する多元的な差別の形態を認めて、ジェンダー観点を採用するべきであり、女性が市民・政治・経済・社会・文化の権利を享有することが世界中の社会の発展にあることを再確認し、」と謳っています。また、NGO宣言は、「女性に対する複合差別は、女性がすべての生活領域において、その人権と基本的自由を享有する潜在的可能性を制限し、また、家父長制的社会構造が女性、とくに障害をもつ女性に対するあらゆる形態の差別を強化し、さらに人種主義が女性のその他の形態の家父長制的従属を生むことを確認し、」と明言しました。