ヒューライツ大阪はこのほど、「外国にルーツをもつ子どもたち-思い・制度・展望」を特集した『アジア・太平洋人権レビュー2011』を発行しました。
本書は、在日コリアンから最近日本にきた子どもたちまで、多様な背景をもって日本で生きる子どもたちのこれまでと現状そして展望を多角的に盛り込んでいます。また、これからどう共に生きる社会を創っていくべきかという視点を示しており、教育関係者や在日外国人支援に関わる人たちに必読の一冊です。
編者 財団法人アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)
発行 現代人文社 □発売 大学図書
A5版 105頁 ISBN978-4-87798-482-3
定価 1400円+税
<目次>
第1部
・外国にルーツをもつ子どもたちのこれまでと現状 (榎井 縁)
・ インタビュー 当事者たちが語る「少し前、子どもだった頃」
"つながり"から生み出されるもの (宮ヶ迫ナンシー理沙)
何のために何を変えなきゃいけないのか (Funi)
・フィリピンと日本の掛け橋になりたい (ヘイゼリン・デ・ファン・パブロ)
みんなの通訳をして見えてきた日本社会 (左 朋)
・外国にルーツをもつ家族と子どものケアに必要な視点 (宮地 尚子)
・教育現場の最前線では今―神奈川県の高校からの報告 (笹尾 裕一)
・大阪市の教育現場での取組みと広がり (黒澤 義夫)
・外国人の教育への権利―外国人学校の現状を中心に (田中 宏)
・相談事例から外国にルーツをもつ子どもの人権を考える (中島 眞一郎)
第2部 人権をめぐる国際的な動向
・国際社会から見た日本の人種差別問題
: 国連人種差別撤廃委員会における日本政府報告書審査より (前田 朗)
・国連・子どもの権利委員会第3回日本報告書審査と今後の課題 (平野 裕二)
また発刊を記念して、5月28日(土)午後に、「すてっぷホール」(阪急豊中駅前)で執筆者やインタビューを受けた人たちなどを招いて、出版記念フォーラムと出版記念交流パーティーを開催します。案内ちらしはこちら.pdf です。