2012年9月29日、3回シリーズの「大人の遠足」第1回を行いました。訪問先の京都の東九条は、映画「パッチギ」(박치기 「頭突き」「突き破ること」2004年制作)の舞台にもなった在日コリアンが集住してくらしてきた町です。今回は、早いペースで参加申込があり、事務局が締切りのタイミングをまちがい、スタッフを含めて50名の大人数になりました。急きょ、フィールドワークも2班に分かれていくことにしました。無理な受入れを何とかして対応いただいたNPO法人東九条まちづくりサポートセンター事務局長の村木美都子さん、道案内の土肥いつきさんには、この場を借りて感謝を申しあげます。
映画「パッチギ」(박치기 「頭突き」「突き破ること」2004年制作)の舞台にもなった京都の東九条は、在日コリアンが集住してくらしてきた町です。住民は長年にわたり、行政に対して厳しい住環境の改善を求めて声をあげてきました。村木さんは、スライドでかつての町の様子を紹介し、東松ノ木町・4カ町の住民運動の歴史の概略を話すとともに、自身がこの町にかかわってきた思いと課題を熱く語りました。土肥さんは、この町の「味」を映画でのシーンとつなげて説明し、フィールドワークで人と出会う楽しさを語りました。
かつて鴨川河川敷にあった40番地は、「整備事業」によって、住宅建設がはじまり、「東松ノ木団地」として1996年に第1棟が完成し、現在3棟まで建設されています。2005年からは一般入居がはじまり、最近は遊歩道も完成しました。今回、私たちは、その遊歩道から出発して、東九条の町を歩きました。人や歴史との小さな出会いから、人権に関心をもって、活動に参加したり、応援する人たちが増えればうれしいです。
次回の遠足は、11月10日(土)「靴職人と「口職人」が伝える皮革のものづくりの歴史と文化」(大阪市浪速区)です。