2012年12月16日、好天に恵まれて「大人の遠足」の第3回を実施しました。京都市営地下鉄「御陵駅」をスタートした一行は、今回の案内人の大阪市立大学大学院教員の阿久澤麻理子さんによる資料を読みながら、日の岡宝塔から木喰遺跡粟田口大名号碑、萬霊供養塔などを訪れ、江戸時代に京都の主な刑場であった粟田口刑場のことを学びました。そして蹴上から四条河原町へと人ごみをぬって西京極の誓願寺まで、地下鉄2駅の早足遠足をしました。
誓願寺では、1754年に日本で最初の人体解剖観臓を行った山脇東洋と、死罪になって解剖のために体を提供することになった屈嘉たちの墓参りをしました。彼らは、解剖後に山脇東洋によって手厚く弔われ、戒名が与えられたとのことです。こうしてやや駆け足のプログラムで、江戸時代に刑罰を刑場跡などをめぐりながら考える時間を持ちました。そして、次のジャーナリストの中村イルソンさんによるお話の時間が足りなくなり、機材の問題でパワポも使えずに申し訳ないことになりました。そこで、江戸時代の刑罰と現代の死刑制度を考えるお話などを、1月26日(土)午後3時~ ヒューライツ大阪の事務所(大阪・本町)にて、大人の遠足「番外編」として行うことにしました。今回だけの参加も大歓迎です。詳しくは、ヒューライツ大阪のウェブページ「これからの事業」をご参照ください。
交流会は、中村イルソンさんがおすすめのお店「彌光庵(みこうあん)」(京都寺町下る)で行いました。精進料理とお茶とお酒のお店は、浄土真宗の僧侶である女性が開いています。予約以上の人数でお邪魔して、参加されたみなさまにもお店にもご不便をかけました。3回の大人の遠足の「どきどきハプニング」にも参加されたみなさんが寛容の心で対応されたことに感謝します。