ヒューライツ大阪は、NPO法人精神障害者と社会を考える啓発の会(精社啓)と共催して、イタリア映画「人生ここにあり!」の上映を中心に2日間のイベントを実施しました。
2月2日は、第20回ワンワールド・フェスティバルでのプログラムとして、大阪国際交流センター小ホールにて、映画上映と佐藤恵美・精社啓代表からメッセージを伝えました。3日は、大阪府立大学女性学研究センターの協力で、同大学中之島キャンパスにて、映画上映とともに、江口輝弘さんのバリトン・リサイタル、ドナートさんのオルガネット演奏などを楽しみました。また、上映後に、精神障害を持ちながら働いている田端さんのお話をきく時間を持ちました。
↑ 2月3日、大阪府立大学中之島キャンパスで
映画は、バザリア法(1978年)によって精神病院の閉鎖病棟を廃止したイタリアでの1982年の実話に基づいて2008年に制作されたもので、いくつかの賞を受賞していてヨーロッパでも高い評価を得ています。
2日間に寄せられた参加者からのアンケートでは、「笑って、じんときて、とてもいい時間だった」「中・高校生にもぜひ見せたい。日本の精神科医医療に一石を投じるだろう」「3日の音楽・映画・体験談をすべて楽しめた。精神疾患について知識はなかったが、少し印象が変わった」など、大きな学びを得たという評価をいただきました。いい映画を通じて人権を考える企画を今後も続けていきたいと思います。