12月7日に2013年度3回大人の遠足「多文化共生のまちづくり-神戸たかとり発の思いとアクションは拡がる」を実施しました。一行はJR「新長田」駅に集合しました。多言語コミュニティ放送局であるFMわいわいの総合プロデューサーの金千秋(きむ ちあき)さんの道案内で、阪神・淡路大震災発生時の町の様子や、震災復興におけるまちづくりの話を伺いました。
↑「たかとりコミュニティセンター」前で、
これまでの足跡を語る金千秋さん。
FMわいわいのスタジオも見学→
そして「たかとりコミュニティセンター」は、震災でのボランティア活動の拠点となったカトリックたかとり教会敷地内の「たかとり救援基地」が発展したもので「ゆるゆる多文化、いとをかし」を合言葉にしています。長田を初めて訪れる参加者も多く、今回の町あるきを通して、何気ない建物や風景の一つ一つにある歴史や地域の人々の生活を学ぶことができました。
現在の様子からは想像できませんが、震災発生当時、新長田駅から「たかとりコミュニティ」周辺は家屋倒壊と火災によって壊滅的なダメージを受けました。そして、コリアン、ベトナム人をはじめ外国籍の人々が多く居住する長田区にとって、多文化共生をめざしたまちづくりは震災復興の大きな課題となりました。そして震災から得られた教訓を活かしながら、様々な団体がたかとりコミュニティセンターを拠点として、声なき声を社会に届け、多様な市民が等しく参加できる社会づくりを模索してきました。
在日コリアンの提案によって始まったFMわいわいは、今では、民族、国籍、言葉、宗教、年齢、性、障害のあるなしに関係なく市民一人ひとりが自分らしく生きていけるまちづくりに貢献する表現活動の場としてコミュニティラジオ放送を行っています。たかとりコミュニティセンターには、「多言語センターFACIL」、「ワールドキッズコミュニティ」をはじめ10団体が集まり、多様な活動を通してよりよい地域社会の探求を日々行っています。
↑ミャンマー料理店で
シメに出てきた?料理。
案内人の金千秋さんの豊かな経験談をはじめ、たかとりコミュニティセンターの様々な多文化共生の取組みを短い時間にいっぱい学びました。
遠足終了後の交流会では、丸五市場にある「TeTe」であまり食べる機会がないミャンマー料理を楽しみしました。様々な文化が共生する長田らしい素敵なお店でした。
←長田区役所が発行した町の魅力を伝える
ためのパンフレットより。
“多文化共生のまち「ながた」キャラクター” キムチ・アキさんも登場