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フィリピン訪問報告:子どもの権利に関する最新情報

  ヒューライツ大阪主任研究員のジェファーソン・プランティリアが2016126日から31日までフィリピンに出張し、教育省や国家人権委員会を訪問したり、フィリピン司法アカデミー主催の難民認定に関する国際会議に参加しました。127日には、子どもの権利に関する市条例を制定したマニラ首都圏マンダルヨン市を訪ね、同市の教育委員会のネリサ・ロサリアさんに話をうかがいました。ロサリアさんによれば、フィリピン教育省は学校における差別、いじめ、暴力などに対処するため、子どもの権利をベースにした子ども保護プログラムを新しく始めました。また、マンダルヨン市は子どもの不登校を含め、子育てを怠る親を処罰する市条例を実施しています。市条例のもと、子どもが連絡なしに学校にこなくなった場合、学校は親を呼び出して話をきくことができます。また、貧しい家庭の子どもに食事や教材を提供することもできます。この条例がきちんと実施されるよう、教育委員会は教員のトレーニングを行っています。マンダルヨン市は学校管理者と協力して子どもの参加促進など子どもに焦点をあてたプログラムを進めており、フィリピン政府による「子どもにやさしい自治体2015年大統領賞」の受賞を目指しています。

            CIMG8009.jpg        マンダルヨン市教育委員会(中央がロサリアさん、右がプランティリア研究員)