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外国人エンターテーナーの法的資格に関する研究会がソウルで開催される

2016年2月23日、ソウルで興行ビザに関する研究会が韓国の弁護士グループにより開催され、コメンテーターとしてヒューライツ大阪のジェフ・プランティリア研究員が招かれました。この研究会は韓国の公共利益法の弁護士の有志が立ち上げたもので、興行ビザについて人身売買の関係から調査をしています。韓国では外国から興行ビザで入国した女性は主に米軍基地施設の周辺にある“外国人以外お断り”のバーで働いていて、その点においては日本と異なります。しかし外国人のエンターテーナーが直面している問題は韓国も日本も基本的に同じで、長時間低賃金労働をはじめ雇用条件における様々な問題があります。雇用契約にはシンガーやダンサーとして働くと明記されていますが、実際には客のそばに座り、ドリンクを進めて売るよう求められます。中には性的に搾取される人もいます。また、韓国において興行ビザで働く外国人女性の数は日本よりもずっと少なく、その多くはフィリピン女性であると言われています。一方で、こうした外国人女性が直面する問題に関していくつもの韓国のNGOが取り組んでおり、相談などの直接的な活動だけではなく、労働条件改善のためのロビー活動も行っています。研究会で、プランティリア研究員は、こうした取り組みのなかでエンターテーナー自身の意見を聞いたり求めたりすることの重要性を強調しました。「私たち抜きで私たちのことを決めないで」という考え方が問題解決の一部であるべきです。


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