ヒューライツ大阪は、9月27日(大阪)と28日(京都)、「スマホの真実」※上映会を開催しました。27日、28日とも、NPO/NGO、教員、学生、企業など幅広い層からの参加がありました。27日の参加者は50名、28日は25名でした。
※「スマホの真実―紛争鉱物と環境破壊とのつながり」はアジア太平洋資料センター(PARC)が制作したDVDです。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/wakeupcall.html
【9月27日:大阪市立大学文化交流センターで】
DVD「スマホの真実」を上映したあと、アジア太平洋資料センター事務局長・田中さんの「コンゴ民主共和国と採掘取引の現状」では、スマホにどのような「紛争鉱物」が使われてきたのか、ドッドフランク法の規制によりそれらがほとんど使われなくなった今も現場での問題は解決していないこと、そうした多くの問題が起こっている私たちの身の周りのモノのルーツを知るべきであることなどが話されました。テラ・ルネッサンス啓発チームマネージャー・栗田さんの「わすれられた紛争~元子ども兵、紛争被害者支援の現場から~」では、奴隷貿易時代以降の外部からの介入によってコンゴの悲惨な現実が作り出されてきた歴史的経緯、その中での元子ども兵の支援活動の様子などが、豊富な写真とともに紹介されました。
【9月28日:ひと・まち交流館 京都で】
DVD「スマホの真実」を上映したあと、アジア太平洋資料センター事務局長・田中さんの「スマホをつくるために、今世界で起きていること」では、スマホなどの身の回りの製品に鉱物がどれぐらい使われているのか、その鉱物資源の採掘現場ではさまざまな問題が生じており、それらを消費者として意識すべきであることが話されました。分解したスマホも展示されました。環境市民チーフコーディネーター・石崎さんの「『消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク』のめざすもの」では、鉱物やパームオイルなど身のまわりの製品の素材の生産現場で生じている問題、その問題に一人ひとりの日常的な消費が深く関わっていること、そして、そうした消費の側から世界のあり方を変えていこうとする「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」の取り組みが紹介されました。
【アンケートから】