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「アリ地獄天国(仮)」上映会を開催しました(10月15日)

     シリーズ「映像から広がる世界-人をたいせつに」

     第2回あってはならない労働者の使い潰し

     土屋トカチ監督とみる「アリ地獄天国」

     ナビゲーター:小山帥人 1015日(土)

 

 「人をたいせつに」のシリーズ第2回目にあたる今回の作品は、皮肉にも社員を酷使して利益を絞りとろうとするいわゆる“ブラック企業”がテーマでした。テレビのCMでおなじみの引越会社に転職し、抜群の成績をあげた営業マンの西村さん(仮名)が、仕事中に起こした車両事故により会社から根拠の分からない高額の弁償金を請求されました。不信感を抱いた彼は組合に入りました。そこから会社の嫌がらせが始まります。懲戒解雇処分を出したかと思えばとりさげたり、終日シュレッダーで書類を破棄する仕事につかせたり・・・。土屋トカチ監督は西村さんの闘いを1年以上追いかけてフィルムに記録してきました。「がんばって働いて、会社の労働条件を善くし、誰にとっても働きやすい引越会社にしたい」と大望を抱いた西村さんは、今この瞬間もシュレッダーの前で仕事をしています、その希望を捨てずに。

 今回上映した「アリ地獄天国(仮)」は完成前のパイロット版(約40分)で、現在も撮影は続いています。上映後にもった会場と土屋監督との意見交換では、何人もの人から率直な感想や意見がでました。来年完成予定の作品へのよい肥しになればよいな、そう感じた来場者は少なからずいたと思える上映会になりました。

 

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