「ビジネスと人権、および司法へのアクセス」に関するワークショップをフィリピンで開催(3月11-12日)
フィリピンのマニラ首都圏マンダルヨン市で3月11~12日にかけて、「人権に基づく司法へのアクセスのためのアジア・コンソーシアム」 (HRBA2J-Asia)、フィリピン人権委員会 (CHRP)、そしてヒューライツ大阪との共催で、アジアにおけるビジネスと人権、そしてそれらの課題への司法・正義へのアクセスに関する諸問題およびイニシアティブのあり方についてのワークショップを開催しました。非政府組織(NGO)・国内人権機関・労働組合・雇用者組織・国連機関の代表などが参加しました。
このワークショップは、2012年にタイのパタヤで開催された会議で合意されたアジア・コンソーシアムの、ビジネスと人権への取り組みの一環として組織されたものです。
ワークショップでは、既刊の出版物『東北アジアの人権原則とビジネスの実態との橋渡し』(2014)、『ビジネス・人権、北東アジア~ファシリテーターのトレーニング・マニュアル~』(2016)を議論の素材として活用するとともに、2014年にフィリピン・マカティ市で開催されたアジア・コンソーシアムによる「ビジネスと人権」に関する会議、「難民と、ビジネスと人権」に関する2016年1月のマカティ市での会議、および同年6月のソウルでの討議を踏まえた会議として、参加者間で考え方を共有しました。
議論としては、① アジアにおけるビジネスと人権に関する司法・正義へのアクセスの状況報告と課題と実践 ② 東南アジアおよび東北アジアにおける企業活動に起因する人権問題への具体的な対応、③ 「ビジネス、人権、司法・正義へのアクセス」に関する実現可能性のある地域の政策に焦点をあてました。それぞれがおかれている状況を踏まえて、前向きかつ建設的な議論が行われ、今後の取り組むべき課題の共有を図りました。
ワークショップの詳細はヒューライツ大阪までお問合せください。