6月15日(金)午後2時から、「ビジネスと人権の社内浸透のためのセミナー」を公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本との共催により東京で開催しました。企業などから23名の参加がありました。
「ビジネスと人権の社内浸透(社内展開)のためには人権研修が必要である」「効果的な人権研修のためにはビジネスと人権の考え方が必要である」という理解を前提に、午前には前者の視点から、午後には後者の視点から、セミナーが進められました。
【午前】
冒頭のアイスブレーキングのあと、「各社の課題の共有と整理のためのワークショップ」(野澤 健・有限会社エコネットワークス代表取締役/土井陽子・公益社団法人アムネスティ日本ファンドレイジング部門マネージャー代行)が「ビジネスと人権」の視点から行われました。課題抽出のワークシートで自社の課題を整理したあと、「企業が人権尊重のために取り組むべきこと」(土井陽子・同上)というテーマで「ビジネスと人権に関する指導原則」などの基本的な内容のレクチャーもありました。
【午後】
「社内浸透はなぜ重要か ―「ビジネスと人権」と人権研修」(土井陽子・同上)でビジネスと人権をめぐるさまざまな状況や課題が紹介され、そのあと、「事例紹介:カシオ計算機の社内浸透と人権研修」(木村則昭・カシオ計算機株式会社CSR推進室長)でカシオ計算機の社内浸透や人権研修の取り組みが紹介されました。
午後後半には、「人権研修」の視点から、事前の参加者アンケート結果も踏まえながら「社内浸透を加速する指導原則のツボ~3つのキーワードから考える」(松岡秀紀・一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター特任研究員)がレクチャーされたあと、「ワークショップ:効果ある人権研修を創る」(松岡秀紀・同上)で、グループごとに具体的な状況設定に応じて人権研修を企画するワークショップが行われました。最後に「課題の振り返りと解決への道筋」として、質疑応答とともに白石 理・一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター会長から全体を総括するコメントがありました。
【アンケートから】
(当初のチラシPDFはこちら)