2月9日、大阪市住吉区にある住吉隣保事業推進センター「すみりん」にて、4回目となる、「対話をとおして“人権教育”に出会いなおす」ワークショップを開催しました。
ワークショップの開始前に、住吉隣保事業推進センターの相談・啓発のスタッフであり、部落解放同盟大阪府連合会住吉支部支部長でもある友永健吾さんの案内によるフィールドワークを、すみりんの付近で行いました。15名が参加し、地域の歴史と、かつての同和対策事業で建てられた施設の背景、進む高齢化などについて話を聞く機会となりました。
ワークショップは、榎井縁さん(大阪大学)が聞き手になり、友永さんとのインタビュー形式で行われました。友永さんは、部落解放運動の中で高校までを過ごしながら地域の変化をみつめ、大学生となってからは地域と運動から暫く離れ、30代から住吉で活動しています。また、友永さんのこれまでの経緯を経た後の住吉における自身の経験と活動、思いなどについて語りました。その後、金和永さん(NPO法人クロスベイス)がファシリテーターとなり、コミュニティボールというものを用いた対話形式で、参加者が質問、感想や意見を言いました。「差別を解消するとはどういうことか」、「部落差別をどう学んでいくべきか」、「”怖い”という感情を持つことの深層心理はどういったものか」など多くの問いがもちあがり、終了予定の時間をオーバーしました。参加者は26名でした。教育やNPOに関わっている人など、幅広い年齢層からの参加がありました。