文字サイズ

 
Powered by Google

MENU

ヒューライツ大阪は
国際人権情報の
交流ハブをめざします

「第5回対話をとおして"人権教育"に出会いなおす~自分の中にある複数のアイデンティティをみつめる~」を開催しました(3/9)

 3月9日、ヒューライツ大阪のセミナー室にて、5回目となる「対話をとおして“人権教育”に出会いなおす」ワークショップを開催しました。

P_20190309_140456 (2).jpg

 前半では、Deaf LGBTQ Center代表である山本芙由美さんが、ろう家庭で育ってきたろう者として、クィア(セクシュアルマイノリティ)として、リウマチ・サバイバーとして、これまでの経験について語りました。山本さんは、ろう者の手話には大きく分けて「日本手話」と「日本語対応手話」があり、ろう者にも多様な背景があること、ろう文化といっても様々であることについて話しました。また山本さんは、「ろうLGBTQ学」を学ぶためにアメリカに留学した経験から、自身がろう者の中でもマイノリティであるというアイデンティティをみつめることにより、自分の帰属意識や特権を知ったこと、またそれについて相手に伝える重要性について語りました。これらの経験に加え、セクシュアルマイノリティである、ろう者の友人が差別や偏見を受けたことなど、山本さんがDeaf LGBTQ Centerを設立するまでの道のりについて説明しました。
 後半では、金夏琳(ヒューライツ大阪職員)がキキテとなり、ろう者とLGBTQコミュニティの「はざま」での場づくりや、複数のアイデンティティをみつめることに関して、山本さんへ質問を投げかました。その後、金和永さん(NPO法人クロスベイス)がファシリテーターとなり、対話形式でワークショップが進められました。アイデンティティをめぐる質問や、ろう文化について新たに学んだというコメントなど、活発な発言があり、終了予定の時間をオーバーしました。幅広い年齢層の、21人が参加しました。

P_20190309_161729 (2).jpg