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じんけんシネマ2019『ジェンダー・マリアージュ』を上映しました(11月10日)

 ヒューライツ大阪とクレオ大阪中央の共催で、映画を通して人権について考える「じんけんシネマ2019」の1回目を11月10日に開催しました。参加者は42名でした。2回目は12月8日に『夜間もやってる保育園』を上映します。

 上映した作品は『ジェンダー・マリアージュ』(2013年/米国)。アメリカ・カリフォルニア州で結婚を男女間に限定する州憲法修正案が通過したことに対し、これを人権侵害であるとして州を提訴した二組の同性カップルを追ったドキュメンタリー映画です。
 裁判を闘っていく中で、当初は同性婚に否定的であった世論が保守派をも巻き込んで急速に同性婚支持に変わっていく様子や、法廷でのドラマチックな展開、原告たちの人柄など引き込まれる内容で、113分があっという間に過ぎました。
 上映の後には講演「結婚とは何か?~同性婚訴訟から考える~」で、三輪晃義さん(弁護士/一般社団法人 Marriage For All Japan  代表理事)が、現在日本で取り組まれている同性婚訴訟について解説しました。三輪さんは法律上の権利の面から結婚(法律用語では「婚姻」)と同性パートナーシップ制度を比較し、同性パートナーシップ制度では、結婚した場合と比べごく一部の権利しか得られないことを説明しました。
 また、日本国憲法24条の「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し」という表現は、家長ではなく、婚姻する当事者に決定権があることを明記したものであり、同性間の結婚を禁止するものではないとの解釈を紹介しました。
 アンケートでは、「これまでは同性婚訴訟は自分には関係が無いと感じていたが、考えが変わった」「「結婚」そのものや「人権」「幸福追求」というあらゆる人に共通する日常、身近なこととして自分で考え周りの人々と話し合うきっかけになった」といった感想が寄せられました。

191110じんけんシネマ写真.JPG

 

参考:https://www.hurights.or.jp/japan/new-project/2019/09/2019.html
   ヒューライツ大阪 これからの事業「じんけんシネマ2019」