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国際NGOシヴィカス(CIVICUS)の調査報告書 「市民の自由とCOVID-19 パンデミック 世界各地における制限と攻撃」を共同翻訳しました

 世界保健機関(WHO)が2020年3月11日に新型コロナウイルス(COVID-19)の拡大を世界的大流行(パンデミック)と宣言しましたが、世界各国は、パンデミックを抑え込むために緊急事態法、全国的な封鎖、移動制限などの措置をとってきました。
 そのような感染防止のためのさまざまな制限が、すでに存在していた、人権や市民社会スペースに対する制限を拡大適用したり、強化する形で実施されていることが明らかになっています。
 そうした事態を受けて、世界各国における市民的自由について調査し提言活動を行っている国際NGOのシヴィカス(CIVICUS)(本部:南アフリカ共和国)が、パンデミックの宣言から1ヵ月経過した4月、20以上の市民社会組織および多くの独立した人権評価報告からの情報を収集し、世界各国における市民的自由に悪影響をおよぼしている事態の数々をまとめた報告書「市民の自由とCOVID-19 パンデミック 世界各地における制限と攻撃」を発表しました。
 報告書は、「検閲と情報へのアクセス制限」、「国家の対応を批判したことによる脅迫と逮捕」、「メディアへの制限」、「ロックダウン中の警察による人権侵害」、「監視とプライバシーへの権利の侵害」など8つに分類した課題について、国名をあげて状況を報告しています。さまざまな制限は、市民社会スペースについての評価が異なる国々で発生していることから、国名とともに、それぞれの評価を5色で色分けしています。
 そのうえで、報告書は、各国政府に対して、「パンデミックに対処しつつ、あらゆる形態の表現の自由を保護し、 ソーシャルメディアおよび既存メディアの検閲を控えること」「どのような制限も独立した司法当局の命令に従うべきであり、正当な手続きと 合法性・必要性・正当性の基準に基づき、 国際的な法律や基準に沿ったものとしなければならないこと」など数々の提言を発信しています。
 
 SDGs 市民社会ネットワーク( SDGsジャパン)、アジア・太平洋人権情報センター(ヒューライツ大阪)、国際協力NGO センター(JANIC)はこのほど同報告書を共同で翻訳しました。
CIVICUSモニター「市民の自由とCOVID-19ハ゜ンデミック」_和訳_20.5.18.pdf
 
<出典>
https://monitor.civicus.org/COVID19/ シヴィカス(CIVICUS)
CIVIC FREEDOMS AND THE COVID-19 PANDEMIC: A SNAPSHOT OF RESTRICTIONS AND ATTACKS (英語)