2020年9月3日と14日に「ビジネスと人権の基本セミナー」をオンラインで開催し、企業関係者など19名の参加がありました。
「そもそも論から始めて疑問にも答える2日間」と副題をつけたこのセミナーでは、1日目のプログラムのあと、「中間アンケート」期間を設け、そのアンケート結果の内容について2日目に議論していくという新しい試みでした。
1日目の9月3日には、佐藤暁子さん(弁護士、日弁連国際人権問題委員会幹事、ヒューマンライツ・ナウ事務局次長)から「そもそも『ビジネスと人権』とは~とりまく現実から」というテーマで、菅原絵美さん(大阪経済法科大学准教授、グローバル・コンパクト研究センター代表)から「そもそも『ビジネスと人権』とは~指導原則から」というテーマで、それぞれ話題提供を行い、そのあと、話題提供の内容や日頃の仕事上の課題・疑問などについて、オンラインのZoom上で6つのグループに分かれて議論を行いました。
9月4日からの中間アンケートでは、「サプライチェーン、バリューチェーンでの人権リスク特定の方法は?」「日本の人権問題のデューディリジェンスの事例は?」「調達先にどこまでアプローチすべきか?」「社内で人権をどううまく伝えればよいか?」「自身が人権を理解するにはどうすればよいか?」など、人権でデューディリジェンスやサプライチェーン管理の課題、人権の社内浸透や人権教育のあり方などについて、多くの具体的な課題や疑問が出されました。
2日目の9月14日は、中間アンケートで出てきた課題や疑問を軸に議論を行ったあと、佐藤暁子さんから「『ビジネスと人権』はこう考える~コロナ禍の中で」、菅原絵美さんから「『ビジネスと人権』はこう考える~当事者視点と救済」とのテーマでお話をいただき、最後に質疑応答の時間をとりました。
【事後アンケートから】