2021年9月2日と13日に「ビジネスと人権の基本セミナー」をオンラインで開催し、企業関係者14名の参加がありました。
「そもそも論から始めて疑問にも答える2日間」と副題をつけたこのセミナーでは、1日目と2日目の間に「中間アンケート」期間を設け、そのアンケート結果の内容について2日目に議論していくというプログラム構成でした。オンライン開催でしたが、参加者からの質問に答えていくというかたちで、双方向性をできる限り確保しながら進めました。
1日目の9月2日には、菅原絵美さん(大阪経済法科大学教授/グローバル・コンパクト研究センター代表)から「そもそも『ビジネスと人権』とは~指導原則から」というテーマで、佐藤暁子さん(弁護士/ヒューマンライツ・ナウ事務局次長/ビジネスと人権 市民社会プラットフォーム副代表幹事/ビジネスと人権リソースセンター)から「そもそも『ビジネスと人権』とは~とりまく現実から」というテーマで、それぞれ話題提供を行い、そのあと、話題提供の内容や日頃の仕事上の課題・疑問などについて、オンラインのZoom上で5つのグループに分かれて議論を行いました。
9月3日からの中間アンケートでは、「人権デューディリジェンスでのステークホルダーとの対話のあり方は?」「人権リスクへの対処の優先順位は?」「有効な情報収集の方法は?」「効果的なサプライチェーン対応のあり方は?」「国内外のグループ会社との連携のあり方は?」「効果的な人権研修の方法は?」「人権の社内浸透をどう進めればよいか?」など、人権方針・人権デューディリジェンスやサプライチェーン対応の課題、人権研修や社内浸透のあり方などについて、多くの具体的な課題や疑問が出されました。
2日目の9月13日は、1日目のグループワークと中間アンケートで出てきた課題や疑問への講師からの回答を軸に議論するとともに、菅原絵美さんと佐藤暁子さんから、「意義あるステークホルダーエンゲージメント」「『誰の、何の権利か』の視点の重要性」「構造的な人権問題への取り組み」といったテーマで、お話いただきました。
【アンケートから】