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ヒューライツ大阪スタッフのイチオシ図書(2022年3月~5月新規所蔵図書から)

ヒューライツ大阪は、人権に関する図書資料を収集し、資料コーナーを設けています。その中から、今回は2022年3月から5月に新しく登録した本の中から、スタッフの"イチオシ"本をご紹介いたします。

『私は男でフェミニストです』チェ・スンボム著、金みんじょん訳、上野千鶴子解説(2021年10月)
 人権教育の研究をしている友人が「抱腹絶倒やで」と紹介してくれました。韓国の男子高校で「国語」を教える教師が、自身の生活と社会をフェミニストの視点でユーモア(随所にブラック・ユーモアも)たっぷりに綴るエッセイです。著者のチェ・スンボムさんは大学時代にフェミニズムと出会い、男性である自分も自由になったと確信をもちます。2018年に韓国で原書が出版され、好評を博しました。息子から見る母の人生、親族の中の女性たちと自分(男性)、男子高校に性平等教育を悪戦苦闘しながら教える話などは、日本でも「あるある事典」。

『人間と性の絵本』1巻~5巻 発行:大月書店(2022年2月)
1)わたしってどんな人?  浅井春夫/文  柿崎えま/絵
2)からだってステキ! 浅井春夫/文  柿崎えま/絵
3)思春期ってどんなとき?   水野哲夫/文 柿崎えま/絵
4)性は人権なの?       艮 香織/文  柿崎えま/絵
5)考えよう!人間の一生と性  艮 香織/文  柿崎えま/絵

 この本は、ユネスコ編「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」(※注参照)で提唱されている「包括的性教育」にもとづいた内容が各巻にまとめられています。わかりやすい文章と絵を使い、子どもたちが性を「大切なもの」とポジティブに捉えられるよう工夫がされ、また、初めての言葉や内容の解説や関連情報が巻末にまとめられていて、学びを深めることができる構成になっています。
 最初は、気恥ずかしさや、避けたい気持ちもあるかもしれませんが、ポイントとなる部分でウサギとカメが登場し、読み進める手助けをしてくれます。
子どもたちに薦める前にぜひ、大人の方が手に取って読んでみてください。

※注【改訂版】国際セクシュアリティ教育ガイダンス(日本語訳)
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000374167

この他の新規所蔵図書はこちら 3月-5月新着図書.pdf