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만나서 반갑습니다 (お会いできてうれしいです)

上野 万里子 (自治労大阪府職員労働組合総務支部)

「こんにちは、お会いできてうれしいです。私たちは移住労働者です」。
  今回、韓国の大学路の本屋でみつけた労働歌謡のCDはこんなふうにはじまります。4人の移住労働者と韓国人ひとりのグループが、「月給日」「ベトナム娘」「手の墓」など給料の不払いや「不法就労」、労働災害を歌っています。
  ツアーの一週間前には、大阪に韓国の労働組合の人が来たので交流しました。その時、オサンの教会で活動をしているフィリピンの人が来ていました。そのときから私のスタディツアーが始まってしまいました。ツアー最終日の日曜日の大学路の教会周辺でフィリピンの人たちが露天で食料品や雑貨、衣料品のお店を出しているのを見学にいくまで、移住労働者・移住女性についての中身の濃い旅行でした。
  労働組合の活動は正規職・男性の問題がまだまだ主流です。非正規・女性・移住労働者に対する取り組みは進められていますが、本流とはなっていません。日本も韓国も同じような状態にあるのではないかと思いまが、今回のツアーでは韓国の教会がもうひとつのキーワードだと思いました。訪問した移住女性の人権問題で活動している団体と教会とのつながりを感じました。韓国の民主化を粘り強く推進してきたのも教会です。労働組合がまだまだ非正規職・移住労働者に対して取り組めていないことを教会関係者が活動しているという印象を強く持ちました。
  議政府はアメリカ軍基地の撤退が決まっているということで、周辺のナイトクラブなどは営業をやめている状態でしたが、雰囲気は昔の沖縄の基地周辺に似ているように思いました。基地は強化再編でピョンテク・オサンへと移動しているので基地周辺のお店もそちらのほうがにぎやかだとか。今回の自由時間には行くことができなかったオサンの教会にいくという宿題が残ってしまいました。
  最後に、全く初めてお目にかかる人がほとんどの団で5日間大丈夫かなと出発前は少々不安でしたが、楽しく有意義な出会いがあったことに感謝します。