国際人権ブックレット10
地球規模で捉えるカースト差別・部落差別の今
A5判 130頁
定価1,000円+税
2003年発行
ISBN4-7592-6326-8
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
カースト差別は、インドをはじめネパールやスリランカなど南アジアの諸国や、インド人の移住した国や地域にも広がっています。また、日本の部落差別もカースト制の影響を受けています。そうしたなか、国連では近年、インドのカースト差別や日本の部落差別など、「世系」(門地)に基づく差別が特別に論議されています。また、カースト差別に反対するNGOの国際的な連帯のネットワークも形成されてきています。このような新たな展開を迎えた今、このブックレットではカースト差別や部落差別を地球規模の課題としてとらえ各分野から検討しています。
目次
・地球規模の課題としてのカースト差別<スミタ・ナルラ>
・インドのカースト制と日本の部落差別<沖浦和光>
・カーストの転移~移住社会におけるカースト差別モーゼス・スィーナライン
・カーストと女性の複合差別~ネパールのダリット女性の証言<山本 愛>
・部落問題を国連へ
~人種差別撤廃委員会によるdescent(世系・門地)に関する一般的勧告に至るまで<友永健三>
・変貌するインド社会~揺れ動くカースト制度<沖浦和光>
国際人権ブックレット9
東アジアの男女平等教育
A5判 102頁
定価1,000円+税
2002年発行
ISBN4-7592-6069-2
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
女性の人権確立、男女平等をめざす世界的な動きの中で、東アジアの男女平等教育は、どのような歴史をたどり、その成果と課題はどうなのか? ヒューライツ大阪の「アジアの学校の人権教育」プロジェクトのネットワークを通じた5人の著者によって、韓国・台湾・日本の男女平等教育の歴史・現在・展望を平易にかつコンパクトに紹介しています。アジア各地の男女平等教育をふくめた人権教育について、ほとんど紹介されてこなかったので、本書の刊行は画期的です。相互に学びあうことは数多く、そのための格好の「出会いの書」です。
目次
・はじめに<朴 君愛>
・韓国の平等教育政策の歴史<キム・ヒョソン>
・性平等社会をめざす教育のために<イ・ドクチュ>
・台湾のジェンダーフリー(男女平等)教育推進の今<タン・メイイン>
・日本の男女平等教育と学校文化<木村涼子>
・大阪での男女平等教育の実践と展望 大阪府人権教育研究協議会男女共生教育専門委員会
国際人権ブックレット8
子どもの権利と参加~人権教育を具体化するために~
A5判 129頁
定価1,000円+税
2001年発行
ISBN4-7592-6058-7
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
「人権教育のための国連10年」中間年記念事業のパネルディスカッションでの議論をヒントに、「子どもの権利と参加」に焦点をあてて作成しました。権利の主体としての子ども、そして子どもの参加の重要性と理論的背景を押さえた上で、いくつかの具体的で興味深い実践例を集めて紹介しています。また、人権教育のヒントにもなるよう意図して作成しました。
目次
・子どもの権利としての「子ども参加」<平野裕二>
・子どもと共に創った「子どもの権利条例」子どもの権利と参加<喜多明人>
・子どもの参加型街づくり~「ハートランドはちまん議会ジュニア」<浜田千春>
・子どもの権利と参加~近江八幡市子どもの権利条例制定に向けた取り組みから<山本克彦>
・子どもパワーは先生の指導を軽く超える 意見表明権と学校の日常<中村 香>
・子どもの参加による子どもの権利教育 責任ある市民を目指して<スミトラ・アシュティカ>
・東京発子どものかけがえのない声を世界へ<安部芳絵>
・資料 川崎市子どもの権利に関する条例
国際人権ブックレット7
地域社会の国際化とアジアの人権~私の町とアジアをつなぐネットワークを~
A5判 81頁
定価1,000円+税
2000年発行
ISBN4-7592-6322-5
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
1999年11月に行ったヒューライツ大阪開設5周年記念「講演とシンポジウム」の、講演の記録ならびにシンポジウムでの発題内容をパネリストの方に改めて執筆していただき、ブックレットとして一冊にまとめました。討議のテーマとなった地域社会の国際化について参考としていただくことを期待しています。
目次
・講演「アジア・太平洋の人権と日本の役割」<吉田 謙介>
・問われる日本のアイデンティティ~アジアに帰りアジアと共生するために~<キム・ドンフン>
・在日外国人の権利、その推移と課題<田中 宏>
・アジアの子ども買春<園崎寿子>
・人権活動の鎖、つながりを築くために<ジェファーソン・プランティリア>
国際人権ブックレット6
アジアの学校の人権教育
A5判 本文100頁
定価1,000円+税
1999年発行
ISBN4-7592-6318-7
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
1998年度、国際共同プロジェクトとして取り組んできた『アジアの学校における人権教育』ワークショップを通じて集められたこれらアジアの人権教育の取り組みを日本語に翻訳しまとめたものです。 アジア全体や各国での人権教育の取り組み状況、歴史や経緯、共通点や課題、将来展望などを解説。つづいて、フィリピン、インドネシア、インド、スリランカで人権教育プログラムやモデル教材、ガイドブック、カリキュラムなどの作成、教員研修、ワークショップなどに取り組んでいる様子、日本の人権教育については、阿久澤麻理子さんがヒューライツ大阪のワークショップに参加、議論するなかで他国の人権教育と比較して感じた日本の人権教育や同和教育の性格を分析し、ふりかえります。
執筆者
ジェファーソン・プランティリア/ネッリサ・ランサンガン・ロザリア/サパリナ・サドリ/ソエタンジョ・ウィグノ・ソエブロト/S・ベレン/アルジュン・デブ/阿久澤麻里子
国際人権ブックレット5
子どものエンパワメントを考える
A5判 87頁
定価1,000円+税
1999年発行
ISBN4-7592-2019-4
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
日本は1994年に「子どもの権利条約」を批准しましたが、子どもを取り巻くさまざまな社会状況の中で条約はどれほど生かされているでしょうか。また子どもの権利に対するおとなの意識はどうでしょうか。子どものすばらしいパワーを引き出すアジアの実践や日本社会で暮らす外国籍の高校・大学生の思いなども盛り込んでいます。
目次
・子どもの権利、親の権利そして国の義務<金井塚康弘>
・子どもにもおとなにも、今求められていること<浜田進士>
・子どものエンパワメントをめざしたアジアでの実践<園崎寿子>
・在日コリアンとして本名で生きていく<権智子>
・ブラジル人としてのワタシ<ルシエネ ユカ アカヅキ マツバラ>
・子どもから大人へ<上村香織>
国際人権ブックレット4
問われる多文化共生~教育・地域・法制度の視点から~
A5判104頁
定価1,000円+税
1998年3月発行
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
「国際化」が進む中で、外国人を取り巻く状況がますます深刻化・複雑化している。本書では子ども・教育・地域に焦点をあて、問題点を明らかにするとともに、それぞれの場での積極的な取り組みも紹介。「多文化共生」の議論に新たな視点を提起しています。
目次
・「ニューカマー」と呼ばれる外国人の子どもたちの現状<榎井 縁>
・「かけがえのない自分」に誇りをもち豊かにつながれるこどもたちに<高橋啓子>
・外国人も町民として<井上利和>
・多文化共生とは何か 在日コリアンの立場から<金 迅野>
・「ニューカマー」の子どもとその家族と法制度<丹羽雅雄>
・統計にみる「内なる国際化」<李 節子>
国際人権ブックレット3
アジア・太平洋の先住民族~権利回復への道~
A5判96頁
定価1,000円+税
1998年発行
ISBN4-7592-6314-4
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
1998年は「国連先住民の10年」の中間年。アイヌ民族をめぐる新法の成立など、アジア・太平洋地域の先住民族の現状を紹介するとともに、先住民族の人権保障のための新たな議論と動きを伝えます。
目次
・アイヌ民族の権利と日本社会の課題<上村英明>
・1997年秋、アイヌの人権について思うこと<チカップ恵美子>
・バングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯の先住民族<村田由彦>
・アボリジニーの歴史と将来への課題<白石理恵>
・先住民族の権利回復への道<上村英明>
国際人権ブックレット2
人権教育は今、そしてこれから~「協働」の橋を架ける~
A5判 104頁
定価700円+税
1997年発行
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
国連は1995年から2004年までを「人権教育のための国連10年」と決議しました。人権文化を創造するため国際的な取り組みが進められています。
目次
・人権教育への新たな展望<平沢安政>
・同和教育の新たなチャレンジ<平沢安政>
・「在日外国人教育」から多文化教育へ<中島智子>
・地球市民時代の国際理解教育と人権<米田伸次>
・エンパワメントをめざすアジアの人権教育<ジェファーソン・プランティリア>
国際人権ブックレット1
国連の人権活動と日本~人権諸条約の意義と課題~
A5判96頁
700円+税
1996年発行
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編集・発行
ヒューライツ大阪(財団法人 アジア太平洋人権情報センター)
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発売
解放出版社
内容
国連における人権活動の発展の過程と人権諸条約の内容、日本の課題などを平易に解説。
目次
・国連の人権活動の発展と日本<阿部浩己>
・国際人構規約の意義と課題<安藤仁介/キム・ドンフンなど>